こんなことを知っておくのも楽しいかも
オペラのご案内をさせていただこうとおもいます。
このごろ 食べ物の記事だけじゃんか!とお叱りのメールが・・・。笑
オペラも残すところ後 1ヶ月?くらいでしょうか・・・。
そういう時期になってきました。
気を引き締めて 望みたいとおもいます。
さて オペラ「椿姫」は作曲家 ヴェルディの傑作オペラです。
この元になった原作として デュ・マフィス の書いた戯曲「椿姫」が挙げられます。
ヴェルディはその舞台に感動してこの作品を一気に作り上げたとか・・・。
ヴェルディがオペラ化するに当たって 大きく原作と違う点はタイトル
まず、原作は「椿姫」に対し オペラでは La Traviata ラ・トラヴィアータと呼ばれる
「道を踏み外した女」・・・。(率直に非常に夢がないような 厳しいタイトルです)
また 主人公の名前 マルグリット(マーガレット) に対し
ヴィオレッタ(すみれ)という 華やかな社交界の中で生きる女性にとっては
意外に素朴な 名前に変えられているし、(相手役もアルマンからアルフレードとなっている)
原作で 彼女は一人 アルフレードに会えずに死んでいくのに対し、
オペラでは アルフレードと再会。看取られ最後を迎える。
そして この作品にもう1つ 大きく影響を与えた女性が・・・
ソレは彼の2人目の妻 ソプラノ歌手だったジュゼッピーナだとされています。
彼女はヴェルディと一緒になる前に 華やかな異性関係をおくっていて
3人の子供の母でもあったけど父親は不明。
スキャンダルのせいで 移り住んだ街の人からはいじめを受け、
また ヴェルディは彼女の愛に対し 厳しかったようだ・・・。
そして はじめの妻の父の反対で正式な結婚を遅らせられたり、
彼女の事を調べてみると このオペラが作られた背景を色々憶測できる。
Traviataの中の主人公 ヴィオレッタとよく似ているし・・・。
ヴェルディ自身が原作者のデュ・マフィスの実体験と共通するものを
強く自分自身と重ね合わせたのでしょうか
ヴェルディのオペラの中の本当のヴィオレッタ像は 彼女なのかも知れない。
んじゃ ヴェルディが アルフレードかぁ。。。
~ あらすじ ~
1850年 パリ ヴィオレッタの屋敷 華やかな快楽的な宴で
ヴィオレッタは純朴なアルフレードと出会います。
彼は1年前から ヴィオレッタに恋をしていた。
彼の告白の一途な気持ちに 次第に惹かれるヴィオレッタ
とうとう ヴィオレッタはパリの華やかな生活を捨て アルフレードとの愛の生活を共にします。
しかしそこへ アルフレードの父親がたずねてきて 彼と別れるように強要します
ヴィオレッタは 愛しているがゆえにアルフレードとの別れを選び
手紙を託しパリの社交界に戻ります。アルフレードは裏切られた屈辱を返しに行くとパリに発ちます。
フローラの屋敷 仮面舞踏会の宴。アルフレードはこの場に現れ
ヴィオレッタはパトロンの男爵と会場にやってきます。アルフレードは男爵に決闘を申し込みます。
ヴィオレッタはアルフレードを心配し帰るように言いますが アルフレードは聞き入れようとしません
そののち 彼女の男爵を愛してるという言葉に我を忘れたアルフレードは
皆の前でヴィオレッタを罵倒するのでした・・・。
数ヵ月後 ヴィオレッタは病床にいました。持病の肺結核が悪化したせいです。
もう 命の限りも少なく もはや 明日・・・としたとき アルフレードが現れます。
2人は愛を確かめ合い これから というときに
ヴィオレッタは恋人の腕の中で息を引き取るのです・・・。
簡単に書きました・・・。
このお話の中には 人間のあらゆる感情が入っています。
ときめきや愛や恋、嫉妬に憎悪に哀・・・悲しみ 死
ロマンスばかりではない 彼女自信が娼婦という社会的低い身分にいるにもかかわらず、
彼の愛によって1人の女性として認めらる。認識される というところにも
注目していただきたいとおもっているところです。
どうぞ 8月は是非 ご来場くださいませ。
2011年8月18日(木) 19日(金)
17:30開場 18:30開演
熊本県立劇場 演劇ホール
チケット:S席 8000円 A席7000円 (学生券はそれぞれの半額)
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